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防音室

 

防音工事ってなんですか?

防音工事ってなんですか?
 
はじめに
 
様々な建築工事の中でもわかりずらい種類の工事の一つといえる防音工事。『施工してみなければその効果が解らないのですか?』『イメージよりも音がまだするような気がする』など個人差のある感覚的なものもあるのも事実ですが科学的に数値化して音が下がったことを確認することも可能です。そこで、ここでは音について基本的な知識を深めて効果的に音を制御する方法についてみなさんと考えていければと思います。これをきっかけに当社の音へのこだわってきた思いも伝われば幸いです。
 
音の伝達
空気中を伝わって届く音と壁、床などを震わせて伝わる音の2パターンがあります。
音は大きく分けて2つの伝達方法があります。
①空気伝搬音
②固体振動音
 
 
この二つの伝達音をストップしてしまうのが防音工事です。
一般住宅での防音はたとえば70dBの音を40、30に軽減させるという防音であることをご理解ください。
空気伝搬音においては、各メーカーが販売しているような遮音材、吸音材を使用すれば、ある一定の数値までは簡単に防音出来ます。(ただし、使用方法を誤ると効果はありません。)
しかし、これから更に遮音効果を上げることこそが防音工事といえます。それにはの固体振動音に注目していくことです。音源の内装と建物躯体をいかにして絶縁するか。
まさに、防音工事の原点はここにあるといって良いと言えます。
 
 
 
 
遮音性能という言葉を聞いたことはありませんか? 屋外の騒音は法によって基準値が定められています。
たとえば上記のピアノ演奏の90dBが間仕切を通すと50dBになっている。
 
その場合、その間仕切には40dBの遮音性能があるといえます。
 
音の性質と特長
①音の速度
気温15℃において340m/秒。 俗に言う「音速」です。
 
②音の和
同一のデシベル値をもつ音が2つ加わると、表示値としては+3dB。
同様に4つの音となれば+6dBとなります。
たとえば、60dBの音が2つ加わると、120dBになるのではなく、
3dBとなるのです。
ちなみに、60dBの音が4つ加わると66dBとなるわけです。
 
③音と距離
点音源からの距離が2倍になると、音のエネルギーは、
1/4になり、デシベル値ではー6dB小さくなります。
 
 
防音工事
今まで述べた音の本質を理解したうえで、防音工事に取り組みます。
むやみに壁を厚くしたり、単純に2重窓にするというだけでは遮音はできません。
部位(床・壁・天井)ごとに分けて検討していきます。
 
建築工事 ①窓について
防音では一番弱いところです。とにかく開口部と名のつく所を防音するわけですから、
簡単にはいきません。ペアガラスは断熱の効果を期待するのであれば良いのですが、
防音の面から考えるとガラス間の空気層が少ないという点で遮音効果は期待できません。
 さて、それではどんな防音の方法をするのか?それは2重サッシという形をとる方法です。
在来のサッシにもう1台サッシを取付ます。在来のガラスとガラス厚みの違う厚みを使用すること。
空気層を10㎝以上とること。サッシとサッシの間に吸音材を取付けること。などがあげられます。
なお、ポイントとしては、サッシ取付の際に躯体との隙間を無くすことは絶対条件となります。
対応策としては隙間をコーキング処理する等して気密性を確保します。
 
防音工事 ②壁について
字ばかりで退屈だ!という声も聞こえますのでここで一休み。
まず、可能な限り躯体壁との絶縁を考えていきます。
それにはまず、窓で述べたのと同じように空気層を設けるようにして、新規の壁を立てることです。
『部屋が狭くなるじゃないか?』とお思いの方もいらっしゃるとは思いますが、この空気層こそ施工費がタダにして有効なものはありません。
★★多少の壁厚と空気層による室面積の減少は防音上必要不可欠とご理解ください。★★
 
またこのほかにも
a.空気層をとり、躯体との指示には防振ゴムを使用する。
b. 躯体壁にグラスウールを貼っておく
c. 新設壁は、プラスターボード2重貼、またはそれ以上で施工する。
d. 新設壁柱間の中空部には、グラスウールを充填する。
f. 室内に向けては、吸音板などで吸音処理を施す。
g. 遮音シートを張る
  
以上のような施工をご予算と現場条件に合わせてご提案させていただきます。
 
 
 
水琴窟
古い住宅や寺院の庭などに”水琴窟”または”水琴”とよばれる音の仕掛けが施されていたことが、最近話題になっている。その一例を図⑬に示すが、庭の一隅に手水鉢が置かれ、その横は排水のために玉砂利敷きになっている。手水鉢の水をひしゃくで汲んで手を洗うと、その水が玉砂利にしみ込み、わずかの間をおいてから”チリーン”というような微かではあるが妙なる音がしばらくの間聞こえる。図からすぐわかるように、この仕掛けでは、砂利にしみこんだ水がその下に埋めてあるカメの中たたえられた水面に落下する音であるが、その音色をよくするために、また音と音の間隔を適当にするために、いろいろな工夫がされている。これは建築的な仕掛けというよりは造園技術の範疇に入るものであるが、いずれにせよ昔の人々はこのような風流な仕掛けをつくって音を楽しんでいたわけある。これも環境が静かであった時代ならであろう。
(「音の科学」第3章 音と建築 橘 秀樹 著)
 
防音工事 ③天井について
基本的には壁と同じ考えです。躯体とは防振ゴムを使用し吊ります。
根本的に変わるのが、壁では状況によって施す吸音材を天井の場合には床との
フラッターエコー防止のため全面に吸音材を使用するということです。
 
フラッターエコーとは音が対面する面を行ったり来たりして残響音を残してします現象です。
ちなみに日光東照宮の「鳴き竜」はこれを利用したものです。
 
 
防音工事 ④床について
床は「浮床ウキユカ」という工法が一般的です。
壁、天井に同じく躯体に振動を伝えないよに、ロックウールを敷きこみした上に床を施工するとか、ゴムで支持する、などの工法において、床を躯体から浮かせた状態にすることです。
マンションなどでは有効な手段で、階下への音の伝わりを防ぎます。
 
床については、躯体構造によって防音方法は異なりますので、現場状況に応じて最良の方法
をご提案させていただきます。
 
さいごに
以上簡単ではありますが防音工事のほんの一部をご紹介させていただきました。
最後に防音工事で大事なポイントは
 
 気密性の確保
 
 躯体との絶縁
 
 吸音材の有効利用
 
 この3点といえます。
 
当社では現場調査により長年培ったノウハウを発揮させお客様のニーズに合わせたご提案をさせていただきます。
 
 
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